2005年04月29日

2005年登山の旅 その2 銭函天狗岳

 友人のU−CANが、NEW登山靴を購入したらしい。しかも35,000円もする本格的なヤツ。(じょーんの愛用しているのは10,000円ぐらいのトレッキングシューズ・・・)

 来週、えりもの楽古岳に登る予定なので、今回はその足慣らしをする意味で(U−CANは何よりNEW登山靴の調子を確かめる意味で)家からわずか15分ほどのところにあるO市の銭函天狗岳(以下銭天)を選んだ。

 銭天は標高500mぐらいの低山で、1時間ほどで頂上まで行ける。山頂あたりは岩肌が露出している断崖絶壁で、八剣山(‘夏山一発目’参照のこと。)ほどではないが、危険な山ではある。

 ところで、ここ数年のじょーんは多少、身の危険を感じるような体験をしないと快感を感じない。(おい、おい・・・)長年の趣味スノーボードでも「こんなヤバそうなところ、本当に滑るんスか?」ぐらいのところでないと、滑ってもおもしろくない。

 そんなじょーんだったが、今日の登山では存分に身の危険を感じることになる・・・。




   4月下旬とはいえ、山はまだまだ雪で覆われている。これを想定して昨日、登山用スパッツ{注1}を購入。これですそがビショビショになったり、靴の中に雪が入るのを防ぐことができる。

 銭天には過去3度登ったことがあるが、この時期に登るのは初めてである。その為、夏山とは景色が違う。普段なら、背丈以上もある笹藪で覆われていたところが雪で何もなく、頂上目指して、最短距離でガンガン進むことができる。

 それと同時に危険も潜んでいる。雪解け真っ只中の時期なので、地表付近の雪が解けているらしく(つまり雪と地面の間に空間が出来ている)、そのような場所に体重をかけると「ズボッ!」と足が埋まってしまう。足を引っこ抜くと中にトンがった岩が見えたりしてゾッとする。

 そんなことを繰り返しながら、何とか山頂に到着。今までの中で最も早く登れた(ような気がする)。しかしまだまだ山の上は寒い。撮影会もほどほどに、足早に下山。

 基本的に登山は登りよりも下りの方が早い。(この山なら登りは1時間、下りは50分ぐらいだろうか)ふと、じょーんがあることに気が付いた。斜面は急で雪がある。尻滑りすれば、もっと早く下ることができるんじゃないだろうか。試しにやってみよう。

 おっ?けっこうスピードが出る!最初はおそるおそる、足でブレーキをかけながら滑ったのだが、アクセル全開(笑)にするとかなりのスピードが出る!

 スノーボードに勝るとも劣らないスピード感。調子に乗ってスピードを出しまくるじょーん。やや、下る方向とは違う方向に滑っていき、最高速になったあたりで段差に引っかかり、スッ転んでしまった。

 「痛ってー。」「大丈夫か〜。」上の方から叫ぶU−CAN。「うん、何とか大丈夫〜。」そう言って、顔を上げたじょーんは絶句した。

 目の前が崖なのである。あのとき、段差に引っかかってコケなければ今ごろは・・・。

 う〜ん、尻滑りは確かに楽しいが、もう少し場所を選ばなければ。今度は沢づたいの急斜面を滑ることにした。沢に沿って滑っていくから、今度は崖の危険はないだろう。

 ついでに尻滑りしている恥ずかしい写真(笑)を撮ることに。U−CANが先に滑り降り、下の方でカメラを構える。「行っくぜぇ〜。」「いいよ〜。」

 ここは1発カマさなければ。U−CANに向かって最高速で突っ込み、ド派手なスプレー{注2}をあげて急ブレーキ。明日の朝刊のトップをこのオレの写真で飾ってやる(笑)!GO!!!

 出る出る、スピードが!うっ、ヤバい。スピードの出し過ぎで、コントロール不能・・・。このままではU−CANに突っ込む!このスピードで突っ込めば、どちらかが確実に怪我をする!

 とりあえずU−CANをかわさなければ!舵を左に切るじょーん。しかしその先には立ち木が・・・。衝突。・・・・・・・・・・


 右わき腹に激痛。(なんだ?オレは生きているのか・・・?)とても動けそうにない。「救助を・・・呼んでくれ・・・。」「何でオレをかわしたんだ!」「かわさなければ二人とも死んでいた・・・。」

 「バカヤロウ!木に突っ込めばお前だってタダではすまないじゃないか!」「とにかく救助を・・・。」ケータイを取り出すU−CAN。うっ、電波がない・・・。

 じょーんのケータイは?・・・先ほどの衝突で粉々になっている・・・。「君が・・・ふもとまで救助を呼びに走るしかないようだな・・・。」「わかった!こんなところで一人で大丈夫か?」「持ちこたえてみせらぁ・・・。」雪原の中を走り出すU−CAN。・・・

 
 とまあ、妄想はこのへんで(笑)、じょーんは衝突の瞬間に無意識のうちに受身を取っていたらしく、うまく衝撃を吸収することが出来たのである。(スノーボードで何度も木に突っ込んだ経験があるので{笑})

 こうして今日も二人は無事、生還した。

{注1}登山用スパッツ・・・靴からひざ下ぐらいまでを覆うカバー。
{注2}スプレー・・・スキーやスノーボードでターンしたときに舞い上がる雪のこと。この場合は足でブレーキをかけたときに舞い上がる雪のことですね。




  

 
posted by じょーん at 20:16| Comment(0) | TrackBack(1) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

小笠原日記その46
Excerpt: 5月25日  飽きもせず、ニャンコ先生(月―金曜連載)取材。  JRで銭函。駅前にあった看板の、謎のイラスト3点が気になる。  取材協力者と合流し、車で朝里を通って定山渓。ガソリン代その他の埋め合わ..
Weblog: 「札幌タイムス」北国支局
Tracked: 2005-05-27 07:29
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。