2005年04月06日

タンク爆破事件

 じょーんの前職は農業機械の販売である。部品課で営業をしていた。毎日出ずっぱりの営業ではなく、月に1,2回、20件ぐらいの農協さんを訪問する。それ以外は事務所で電話やFAXで部品の注文を受け、出荷する。

 じょーんはどちらかというとオールマイティータイプ。部品の発送業務もするし、倉庫の管理もするし、社有車のオイル交換もするし、フォークリフトでドリフトするし(ウソを言うな)・・・ってな具合。

 部品課で中古のジェットヒーター{注1}を売ることになった。数十台が入荷したが、そのうちの1台の燃料タンクに穴が開いているのを発見。修理することになった。

 Sさんが溶接で穴を埋めることに。何にでも興味のあるじょーんは助手。タンク内に燃料の灯油が残っていると溶接中に引火する可能性があるため水でタンク内を洗浄する。(本当に水なんかで灯油が落ちるのだろうか・・・。)疑問はあったが、ベテランのSさんを信用することにした。
 
 「それではこれより、ジェットヒーターの溶接手術を始めます。よろしくお願いします。」「よろしくお願いします(笑)。」ふざけ半分で始める二人。ところがこのあと、とんでもない事件を引き起こすことになる!

{注1}ジェットヒーター・・・工場などでよく使っている、移動式のストーブ。


 Sさんがタンクに覆いかぶさるような格好で溶接を開始。じょーんはSさんの後ろで見守り、いつでも手伝えるようにスタンバイ。

 「おかしいな〜。」「どうしたんスか?」「なかなかくっつかねーんだよなぁ・・・。」Sさんが言う。この道40年のSさんが言うんだ、よっぽど難しいのだろう。「これはちょっと溶接ではくっつかねーかもな。もう1回やってみてダメだったら別の方法を考えるか・・・。」そう言ってSさんは再び溶接作業にとりかかった。その時!(あれ、前回と一緒だな・・・。)

 すさまじい爆破音とともに、タンクから3つの火の玉が舞い上がった!そのうち2つは工場の真ん中ぐらいに落ちて、すぐ消えた。もう1つはどこへ行った?それよりSさんは無事なのか?

 「Sさん、大丈夫?!」そう言って、じょーんはSさんをタンクからひきはがす。「おー、オレはなんともないわ・・・。」どうやら火はSさんをよけるように飛んで行ったらしい。こっ、この人爆心地に覆いかぶさるように作業していて無傷とは・・・。前から思ってたけどなんて悪運の強い人なんだ・・・。

 工場の外で作業をしていたOさんが中の異変に気づいたらしく、工場に駆け込んできた。「なに火遊びしてんの?」(相変わらず冷静だな、この人は・・・。)Oさんが指をさしている方を見ると・・・なんと、毛布{注2}に火が燃え移っている!

 火の手は工場の高さの真ん中ぐらいまで上がっていた。すばやく消火器で消火。数分後、何とか火を消し止めることが出来た・・・。

 おそらく、見失った火の玉が毛布に燃え移ったのだろう。火は新車のトラクター(定価1,000万円!)の近くで燃えていた。危なかった・・・。

 2人がこっぴどく叱られ、一面、消火器の薬剤まみれになった工場を数時間かけて掃除したのは言うまでもない。

 あとで聞いたのだが、Sさんは確かにこの農業機械の仕事は40年のベテランだが、溶接は過去数回しかしたことが無いそうだ・・・。そういうことは最初に言ってよね・・・。

{注2}毛布・・・運送業界などでは商品等が動いたり傷が付かないように毛布を使う。
posted by じょーん at 22:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
へー。ファイヤーだ。
要するに水が間違っていたってこと?

新聞に載らない程度で良かったですね。
Posted by DIJ at 2005年04月08日 13:59
水で落ちなかった灯油に引火したってことですね。
そうそうアフィリエイトが60円になっていました♥
Posted by じょーん at 2005年04月08日 18:45
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