2005年03月31日

聞達少年

 今日も昨日に引き続き、中学時代の思い出パート3である。

 「聞達」とは新聞配達のこと。中学校のときの「キー達」(ヤンキー友達)がこう命名した。ぼくと彼は中学時代のほぼ3年間、聞達していた。

 部活などには全く興味無く、働いて金を稼ぐ、ということに異常に興味があった。中学に入学してすぐに夕刊の配達を始めた。1日1時間ほどの配達で月給は15,000円ぐらいだった。

 2年になったあたりからもっと稼ぎたくなり、朝刊も始めた。ところが授業中の居眠りが目立つようになり(本人は身に覚えがないのだが)、担任が親に連絡。しぶしぶ夕刊をやめた。それでも月給3万円以上はもらっていた。中学生の分際で財布には常にマン札が入っていて、3年の夏にやめるまで金に困ったことはなかった。

 聞達で一番印象に残っているエピソードを紹介しよう。その日は朝から具合が悪かった。とりあえず学校に行ったが、午後になっても良くなる気配は無い。もう少しで夕刊配達の時間なのだが・・・。当時のぼくの辞書に「休む」という言葉は無かった。体を引きずりながら配達開始。


 

 

  ところが開始5分ですでに立っているのもままならない状態。近くを通りかかった人に「具合悪いんで代わりに新聞配達してもらえませんか?」と何度言いそうになったことか。しかしぼくは子供のときから我慢強い子であった。そんな極限状態で1部、また1部と新聞をポストに入れていく。信じられない精神力である。

 こうしてぼくはそんな危険な状態で1時間以上かかって(普段なら1時間で十分終わるのだが)ついに全ての新聞を配り終えた。無言で帰宅するぼく。

 家に着いて、とりあえず洗面所に向かって手を洗おうと思った。ところが鏡を見て、ホッとした瞬間、ぼくののどを大量のモノが逆流した。洗面所は嘔吐物であふれた。

 それから3〜4日ぼくは寝込み、学校を休んだ。(もちろん聞達も。)今、思い起こしても13,4歳のぼくのどこにあんな力があったのかわからない。ただ子供ながらに「人間は精神の生き物である」ことを実感した出来事であった。(あと具合が悪いときは休むという当たり前のことも学んだ。)

posted by じょーん at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 学生時代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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